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マラソンの練習でランナーが最低限守るべき常識やマナー

ランニングは1人で取り組むことができるのが利点ですが、1人で始めると、重要なマナーに気づかない場合も少なくありません。そこで、ここでは、 1人で走る場合と集団で走る場合のマナーを確認しておきましょう。

1.個人練習でのマナー
まず、走る場所に応じたマナーがあります。陸上競技場で走る場合は、原則として左回り、 インターバル練習などタイムを計測しながら練習している人がいたら、その人に走路をゆずる、などが基本的なマナーです。

人数が少ない場合は、右回りで走っても構いませんが、混雑している場合は左回りが原則です。いずれにしても陸上競技場にいる人は、走るために来ているので、基本的なマナーを守っていれば、他の人とトラブルになる可能性は少ないものです。

一方、一般道路や公園で走る場合は、走らない人への配慮が必要です。道路では、歩行者に迷惑にならないよう細心の注意が必要です。

たとえば、ランナーに人気の皇居周回コースはあくまでも「歩道」ですので、歩行者を優先し、不快感を与えないような心配りが求められます。

道路によっては、 自転車や自動車への配慮も必要になります。夜間に目立ちにくい服装で走ったり、急に進路変更したりすると、自転車に乗っている人や自動車を運転している人に不安を与え、事故を誘発しかねません。

同時に、それは自分がケガをすることにもつながります。また、公園などを走る場合は、 さまざまな人への配慮が必要です。乳幼児を連れている人、高齢者、読書を楽しんでいる人、絵を描いている人、お弁当を広げている人、などなど。

いずれも、ランナーが近くに来れば、不快を感じる場合が少なくありません

さらに、意外と見落とされがちなのが、「着替え」の問題です。ランナーは、公園の木陰や、建物の陰、 トイレの中などで着替えることが少なくありません。

この場合、大事なのは「自分が見られるかどうか」ではなく、「見てしまった方が不快を感じるかどうか」ということです。自分が見られても気にならないということと、見てしまった人が不快と思うかどうかは全く別問題です。「着替え」という行為を不快に感じる人がいるという前提で行動しましょう。


2.集団練習でのマナー
集団で練習する場合は、 まずは大きな輪を作らないようにしましょう。中学・高校の部活動で準備運動を行う時、大きな円を作って行うケースが多いのですが、 ランナーのグループもそれをそのまま行うケースがしばしば見られます。

学校のグラウンドなら問題ありませんが、公園などでは、他の利用者からすれば大きなスペースを占有していると見えます。他の利用者がいなければ問題になりませんし、直接的に迷惑をかけることは少ないのですが、走らない人から見れば、「わがもの顔で広い場所を占有している」と見えるのです。

また、走る時には、横に広がらないことが原則です。さらに、人とすれ違ったり、後ろから追い抜いたりする場合は、片方を通過することとし、人を両側から挟まないようにするのが良いでしょう。

危険への備え
自転車や自動車との接触で交通事故にならないよう配慮しなければならないことは先に述べたとおりです。しかし、万一の事故に備え、 自分が誰であるか、誰に連絡すれば良いかという情報を身につけておいた方が良いでしょう。

つまり、 自分の氏名、血液型、緊急時の連絡電話番号です。もちろん、自分自身の携帯電話番号は意味がありませんので、家族もしくは極めて親しい知人の電話番号が分かるようにしておきましょう。

また、盗難対策と暴漢対策も必要です。ランナーは、公園や道路で走る時、着替えや荷物を置いたまま走ることが少なくありませんが、盗難事故には、十分に気をつけましょう。

最悪の場合、置いた荷物や着替えがすべてなくなっても、帰宅が可能か考えておきましょう。最近は、公衆電話が少ないので、テレホンカードや小銭では用をなさないことがあります。着替えがない時、走る服装のままで自宅までたどり着けるのかも考えておくと良いでしょう。

また、特に女性ランナーは暴漢対策も重要です。万一の場合、逃げ込める場所があるコースを選びましょう。安全面から考えると、常に同じ時間帯に同じコースを走るのは避けた方が良いでしょう。


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