目次

レースで有効なジェットコースター走法とは

1.レースで有効なジェットコースター走法
下りから上りヘとスムーズな流れでつながっていくトレイルでは「ジェットコースター走法」が有効です。

典型的なコル(鞍部)形状のトレイルで使えるこの走法は、下りの力(勢い)を上りのトレイルに最大限生かして走り抜けることがポイントとなります。

下ってきた余力を使って、足がとまるまで上りも走り続ける、といった感覚です。もうひとつのポイントは、上りのトレイルに入ったらステップを小刻みにして、前に倒れ込む力を推進力に変えるということです。

ほんのちょっとしたことでも体力の消耗度に差が出るので、ぜひ練習してみてください。この走法は、レースではとくに有効なテクニックとなります。

急カーブのトレイルで、かつバンク(土手)がある場合は、トレイルの幅を最大限使った走り方が有効となります。

通常のカーブでは、カーブ手前でスピードを落とすのが原則ですが、このようにバンクを利用することで、スピードを落とす度合を少なくすることが可能になります。

このテクニックもレースでは有効です。最初はカーブ手前でしっかりと減速し、慣れてきたら徐々に減速する度合を少なくしてみましょう。

ただし、無理をしてケガをすることは絶対に避けましょう。またトレイルの状況によって使える場所が限られますので注意してください。植物を傷めるような場所では、決して行なわないでください。


トレイルランニングはロードランニングと違い、つねに不連続な動きが続きます。見た目の動きはさることながら、じつは一歩一歩の足がトレイルに着地する際の荷重のかかり方も異なります。

トレイルでは一歩一歩のステップの力が同じではありません。つねに路面形状を見ながら、臨機応変に力の伝え方を変えています。
トップランナーは必ずこの走法をマスターしています。

コースは路面状況も視界もいい場合、スピードにのって走りたい場面ですが以下の点に注意しましよう。

下りのゆるい左力―ブ。スピードにのって下るため、右側の樹木に接触気味になってしまいます。下りながらも重心をやや谷側に置いて下ることで、 スピードを殺さずに安全に通過できます。
平坦な右カーブ。

ここまでの下りで得たパワーをうまくつなげ、惰性で通過します。右カーブのため体は谷側にふられがちになりますが、重心を山側に置くことで、スムーズに通過できます。

晩秋以降の落葉樹の森のトレイルでは落ち葉が深く堆積すると、ルートが判然とせず、本来の表面部が隠れるので要注意です。溝底部に着地せず、バンクを利用します。


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