目次

トレッドミルはロードと違って実践向きではないけど魅力がある

トレッドミルで走る魅力
1.トレッドミルで走る魅力
スポーツクラブに入っていたり、家にトレッドミルがある人ならトレッドミルをうまく活用しよう。天候に左右されず夏でも涼しい部屋で運動ができ、紫外線も受けず、事故の心配がなく、同じ速度で走る練習になる。

また、走っているところをまだ人に見られたくないビギナーにもぴったり。
トレッドミルで走りたいからスポーツクラブの会員になっている人もいるぐらい、ランナーに人気がある。

活用法
ドリンクホルダーが用意してあり、水分を手近に置けるので、活用しない手はない。その際スポーツドリンクや脂肪を燃やす機能性飲料だと力を入れすぎている感じが伝わるので、サラッと走っている風を装いたいなら、ミネラルウォーターにワンタッチの保温ポットに入れてきたり、ボトルカバーをつけて飲む人はシニア世代に多いので、生活感を出したくなければペットボトルはそのままがいい。


音楽で軽快に
長時間同じ場所で走るので、退屈しない環境にしておくことが必要。音楽プレーヤーで好きな曲を聴きながら走る人が多く、ランニングに適したプレイリストを作っておくとベスト。
本を立てかけて読むのは走りながらだと難しく、ゆっくりになってしまうので、これは避けて。


スマートに走る
室内なので周りに飛び散った汗がそのまま残り、なかには水たまりを作ってしまう人もいる。涼しい環境なのであえて長袖を着て、汗をしたたらせないよう配盧して、さらにはタオルも手近に用意するといい。

また室内の空気が動かないために、体臭や吐息が充満しやすいので、臭いには敏感になっておこう。ブレスケア、制汗剤などで対策するようにして。


着地時のショックが少なくスムーズに走れるので、少し傾斜をつけておくと実際の負荷に近くなる。数分おきに数歩分だけ腕を下げて血の巡りをよくすると、初心者とは違う、走り慣れた雰囲気が出せる。

GPSウォッチを使っている人ならオンにして心拍数と時間だけを記録して、あとで距離を手動入力する。フットボッドを用意できれば距離として換算されるし、活動量計を用意しておけば目安として記録される。


2.トレッドミルでの注意点
職場や自宅近くにあるジムに通い、トレッドミルでマラソンの練習をしているランナーもいるようです。健康のためにトレッドミルで走っているというのなら構いません。

しかし、マラソンランナーとして強くなって自己ベスト更新を狙っているのだとしたら、トレッドミルでの練習ばかりでは目標達成は難しいと思ってください。

屋内のトレッドミルと屋外でのランニングは根本的に違うからです。

トレッドミルは回転するベルトの上を走るので、ふくらはぎの筋肉を使ってベルトを蹴って、飛び跳ねるような走り方が身に付いてしまいます。その感覚が抜けないままロードを走ると、飛び跳ねるだけで前方への推進力が十分に得られない場合があります。

また、柔らかいベルトの上を走るのと、アスファルト舗装された固いロードを走るのとでは、着地衝撃がまるで違います。トレッドミルでばかり走っていると、42.195kmのアスファルト舗装路での着地衝撃に耐えられるとは思えません。

それに屋外を走っていると向かい風や追い風、走ること自体による空気抵抗など、環境の変化にも自然と慣らされます。その点、トレッドミルではいくらスピードアップしても空気抵抗はゼロ。屋内でカラダを動かすと汗をたくさんかくので追い込んだ気分になるものですが、実戦的なトレーニングとはかけ離れています。

自転車競技でも屋内でローラー台にロードバイクを乗せてトレーニングすることもありますが、サイクリストの間では「ローラー台だけでは強くなれない」というのが常識になっています。

もちろん、トレッドミルでのトレーニングを全否定するわけではありません。マラソンで速くなりたいのであれば、ロードでの練習が必要不可欠だということです。

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