目次

トレイルランニング初心者でもわかるレースの選び方や時間の使い方

1.レースも大きな楽しみ
トレイルランニングのレースでは、普段の「遊び」としてのトレイルランニングとはまた違った別の興奮を感じることができます。

ロードレースと異なり、トレイルランニングのレースは開催されるフィールドごとに大きな特色があり、ふたつとして同じようなレースがありません

どのレースも主催者の熱い思いが込められており参加ランナーの興奮と相まって、会場は独特な雰囲気に包まれます。

トレイルランニングのレースは自分との闘いの場であるとともに、多くの人々と素晴らしいトレイルランニングの時間を共有できる場でもあります。

ロードレースに比べて走るスピードが相対的に遅いことや、非日常的な場にいるという興奮から、多くのランナーとコミュニケーションをとることができ、レース後に仲間がたくさんできるのも楽しみのひとつです。

自然を感じながら、多くの仲間とともに自分へのチャレンジをする。こんな贅沢な時間を過ごせるのがレースの大きな魅力です。


2.トレイルレースの選び方と種類
レースの選び方
現在、トレイルランニングのレースは、全国各地で多数開催されています。時期的に見ても、積雪期をのぞいたほぼオールシーズンいずれかの地域で行なわれています。

距離や大会規模、ロケーションやコースレベルなども多彩なものがありますので、自分の技量や目標に合ったレースを選んで、果敢に挑戦してください。

出場するレースは、一年を通した長期スケジュールを考えながら決めることが重要です。
レースを選ぶ際のポイント、判断項目は

①距離
②コース難易度
③大会自体のレベル
④開催時期

などでしょう。

わかりやすい指標は、まず距離ですが、同じ距離のレースでもコース設定によって難易度がまったく違ったものとなります。アップダウンやサーフェイスなどといったトレイルの状況、累積標高差などからコースの難易度もしっかりと考えましょう。

これらの判断項目をもとに各自の条件に合ったレースを絞り込んでいきましょう。場合によっては、開催する地域やエントリーフィーなども判断項目となるでしょう。

いずれのレースに出場するにせよ、自分なりの目標に向けて、それぞれのレースに挑戦してください。レースには人とだけでなく、自然というフィールド、そして自分との闘いがあります。チャレンジすることの緊張感とともにレースで走ることを大いに楽しんでください。


3.レース直前の調整方法(スケジューリング)
レース前の1週間の過ごし方
これまでトレーニングしてきたことを最大限レースで出すために、直前の1週間の過ごし方はとても重要になります。直前の練習方法を誤ったがために、レースを台無しにしてしまったという話をよく聞きます。

ポイントは、疲労を残さずに、調子の波をうまく意識的に作りながら、レース当日に最高のパフォーマンスを発揮できるようにすること。つまりレース当日に調子の波がピークにくるような流れを作るようにします。
そのためのポイントは、以下の3点です。

①レース当日まで、充分に疲労を抜く
②短く速いトレーニングで仕上げる
③捻挫・転倒による故障防止のため、トレイルランニングは行なわない


スケジュールの考え方
レース当日を日曜と仮定して、具体的な説明をしていきましょう。
まず、レース1週間前の日曜日に体に刺激が入るような練習を行ない、中2日間のリカバリーの日程を設けます。

水曜日は、最終的に短い距離でのスピードを意識した追い込みを行ないます。
その後、レースまでの3日間を調整・リカバリーの日程とします。この3日間でストレッチやマッサージを通常以上にしっかりと行なって、レース当日に完全に疲労がない状態にします。

この間の練習は、故障防止のためロードで行ないます。
かつ、決して追い込み過ぎないようにします。「追い込み過ぎるより、追い込み足らずのほうがまし」ということを、ぜひ心してください。

また、50kmを超えるようなロングレースの場合には、ポイントとなる練習日を前倒しにして、レース直前のリカバリーの日程を4日間とることもお勧めします。たとえば、日曜日の追い込み練習を前日の土曜日に、水曜日の練習を火曜日に行なうといったスケジューリングになります。


レース当日の過ごし方
レース当日、会場は混雑することが予想されます。あらかじめしっかりとした段取りを組み、早め早めの行動を心がけましょう。ここが重要なポイントになり、レース内容をも左右することになるでしょう。

トレイルランニングのレースはレース時間が長いことなどから、スタート時間が朝早い場合が一般的です。スケジュールは、レースのスタート時間から逆算して組むようにしましょう。

レースのスタート時間に合わせて、当日の動き方・行動の内容をシミュレーションしておくもの良いでしょう。


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