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長距離ランナーは脚が違う!一流ランナーの見分け方とは
1.一流長距離ランナーの脚はみな細く、大げさにいうとまるで棒か針金のようにみえます。なかでもアフリカ人ランナーは、ヒザから下のふくらはぎの筋肉がほとんどついていないようにもみえます。
日本人選手の場合も同様です。特に女子の一流選手は、走り込みと食事の工夫で体脂肪を極限まで削っているので、脚もかなり細くなります。
普通の女性は、身体の表面にうっすら体脂肪がついているほうが女らしくみえます。しかし、一流ランナーは、血管や筋肉が浮き出てみえるほど、皮下脂肪が少ないのが普通です。
女らしさという面ではマイナスかもしれませんが、速く走れるようになるために、あらゆることを犠牲にしているのです。一流ランナーは、決して筋肉隆々でないのに、なぜあれほどまで速く走れるのでしょうか。
その秘密のひとつは、レーシングカーの構造に例えることができます。
レーシングカーはものすごい馬力のエンジンを積んでいながら、車体の重量をまで削っています。羽をつければ空さえ飛ぶともいわれています。しかし、骨組みであるシャーシはとても頑丈で、かなりのGにも耐えれます。
一流ランナーも同様で、速く走るためには軽くなければいけないので、無駄な筋肉はほとんどついていません。しかし、レーシングカーと同じように骨組みのフレームの部分=体幹部はかなり強いのです。
例えば、どんなに脚が細くても、腹筋が弱い一流選手はいません。
トップランナーは、速いスピードを出すためのパワーを、脚の筋肉だけに頼っていません。
つまり体幹部を有効に使っているので、足が細くても大丈夫なのです。また、酸素摂取量という面でも、細さとの関係があります。
一流選手の最大酸素摂取量は、一般の人の2倍近くあります。最大酸素摂取量の効果は、簡単にいうと「疲れずにいつまでも走り続けることができること」です。
その最大酸素摂取量は、体重あたりで計算します。つまり、体重が少なければ少ないほど最大酸素摂取は高くなります。
言葉を換えれば、身体が細ければ細いほど最人酸素摂取量が高くなり、「疲れずにいつまでも走り続けることができる」のです。
無駄に大きな筋肉をつけてしまっては、肝心の酸素摂取能力が落ちてしまうので、一流マラソンランナーに筋肉隆々の選手がいないのは当然のことなのです。
2.一流ランナーは太ももがつるつる
体がガリガリで細くなっていくのは自ら望んで走るのに関係ない腕や胴体は、可能な限り軽くするのと、練習によって自然と体重が減ってしまう両方が考えられます。長距離を走ると無駄な脂肪が燃焼されていくので、 自らの意志での減量や毎日の練習などの結果からガリガリになるという事です。
ガリガリですが、持久力がかなりあります。どこにそんな力があるのかというと、長距離走という競技に合わせ、筋肉や骨格をうまく使いこなす技術を持っているからです。
さらに練習によって、肺、毛細血管、血液、を鍛えています。
長距離を走るには、ちょっとしたコツや慣れ、つまり熟達が必要です。これにより身体全体をバランスよく少しずつ疲労させ続けられる、つまり長時間、一定のスピードで走ることができるのです。
3.一流ランナーは太ももがつるつる
マラソン選手の太ももを、近くでまじまじとみたことがある人も、そうたくさんはいないでしょうが…実は、マラソン選手に限らず長距離ランナーの太ももは、けっこうツルツルとしています。「いつも走っているから、新陳代謝がよくてお肌がキレイ」とか「栄養がいいのでコラーケンも豊富」とか、そんな類のことではありません。
ただ単に"脚の毛"の問題なのです。
個人差はありますが、人間の脚にはだいたい毛が生えているもの。長距離ランナーは、その脚の毛が少ないのです。
運動生理学的な理由があるわけではありません。走るときに穿くジャージやランニングパンツの布地と肌との摩擦で、"脚の毛"がすり減っていくのです。
すり減る箇所で圧倒的に多いのが、太ももの前、いわゆる大腿四頭筋の部分。また、ふくらはぎの筋肉が出っ張っている部分もすり減っています。筋肉が発達して盛り上がっている箇所ほどツルツルとしてるので、その選手の筋肉の付き方が分かるほどです。
ランニングパンツで走ることが多い夏の時期は、太ももの毛がすり減ることは少ないですが、防寒のためにジャージを穿いて走る機会が多い冬期は、ツルツル度が高い傾向にあります。
また、両ふくらはぎの内側は、一年中ツルツルしています。その部分は、走っているとき自分の足があたり、自分の足で自分のふくらはぎを蹴る場所だからです。
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