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海外のマラソン大会に参加するランナーに必要なものや注意点

海外のマラソンに出場する
国内の大会とは違った喜びを味わえる

海外のマラソンを走る市民ランナーが増えています。 日本国内のレースも津々浦々で開かれ、大会に参加と同時に観光を楽しむというランナーも増えてきました。よりよいタイムを目指すとともに、美しい景色やその土地土地の風土を満喫するというのもランナーの喜びのひとつと言えるでしょう。

そこで一度はチャレンジしてみたいのが、海外のレース。世界各地でさまざまな大会が開催され、多くのランナーに愛されています。

ホノルルマラソンで初マラソンを体験したというランナーも少なくありませんが、やはり多くは国内のマラソンを何度か走ったランナーが、新しい楽しみを求めて走りに行くケースでしょう。

日本からも数多くの選手が出場するし、制限時間がないので、かなり参加しやすいレースとして知られています。

また超がつくハイレベルなレースももちろんあります。世界中の市民ランナーが憧れるボストンマラソンは、細かな資格タイムが設定されている由緒正しき本格派の大会です。アップダウンが多い難コースとしても知られており、毎年多くのエリートランナーが世界中から詰めかけ、タイムを競っています。

市民ランナーがマラソンを走るのは、楽しさの追求にあるわけですから(記録を目標に頑張っているランナーだってそれが本人にとっては楽しみなのです)、楽しみの幅を広げために海外レースの出場者が増えるのも当然といえるでしょう。

外国人選手に混じって、見慣れない風景の中を、いつもとは違った応援を受けながら走るのは、やはり楽しい体験

特に語学に堪能なランナーなら(あるいは身振り手振りの上手なランナーなら)、外国人ランナーとのコミュニケーションもとれ、楽しさはさらに広がるに違いありません。

もちろん、現地の気候に慣れるといったことまで考えれば、もっと前に到着した方がいいに決まっています。しかし、オリンピックに出場する選手と違って、市民ランナーの海外マラソンには時間的制約がつくのが当然。時差のある国で3日前、時差のない国で2日前というのは、多忙な現代人の実行可能な最低ラインと理解してください。

食べ過ぎに注意し睡眠不足を深刻に考えないのが成功のコツ
ホノルルマラソンに出場する時、胃腸の具合に気をつけています。自律神経(内臓の働きをつかさどる神経で、昼は交感神経が緊張し、夜は副交感神経が緊張する)のリズムは2~3日では変わらないため、どうしても胃腸の具合が悪くなりやすいのだそうです。

そこで気をつけたいのは、現地に到着してからの食べ過ぎです。マラソンのレース前はエネルギー補給のためにとかく無茶食いをしがちですが、時差のあるマラソンでは、注意しないと消化不良などを起こしやすくなります。

海外旅行でも、食べ物が変わって、胃腸の具合を悪くする人がいますから、特に注意が必要かもしれません

もうひとつ時差の影響でランナーを悩ますのが睡眠不足です。ホノルルマラソンを例に取ると、普通のケースでは短い夜を経て昼間のハワイに到着します。

そこで眠ってしまわず、眠いのを我慢して1日を過ごす方が、早く時差調整が行われるといわれています。

このような方法を取っても、数日間は昼間眠くて夜眠れない日が続くものです。当然、レース前夜にも熟睡できない場合があります。たとえ眠れなくてもあまり気にしません。

これまでの経験から、眠れなくてもベッドに横になってさえいれば、翌日はけっこう走れるということがわかっているからです。また、横になっているだけで、完全に睡眠した場合の約80%の効果がある、という研究もあるといいます。

もしあなたが、レース前に十分な睡眠が取れなかったとしても、どうかくよくよしないでください。眠れなかったからもうだめだと思ってしまったら、まず間違いなく、あなたは自分の力をレースで発揮することができないでしょう。眠っていないけれど走れる。そう信じることが大切です。


2.海外遠征に必要なものは
海外旅行というだけでもドキドキものだけど、それにレースが加わるとさらに動悸が高まってしまう!? ツアーを使う/使わないに限らず、海外の大会に安心して出場するためのコツを紹介。


食事
メインのイベントが終わるまでは気を使っておいて。食べたいものがない非常用に、切り餅+ゆであずき缶や、パックのごはん+カレーなど炭水化物系のレトルト食、小道具として醤油やふりかけを用意しておくと安心。お湯がないことも考えて海外旅行用湯沸かしポットまで持っていけば、食はほぼ100%の自給率。

睡眠
目にはアイパッチ、耳には耳栓を用意。100円ショップで前もって買っておこう。海外だと慣れない臭いで眠れないときもあるので、頭部には好きな柔軟剤で仕上げたタオルや、ラベンダーの香りをつけたピローケースなどでリラックス。また飛行機での睡眠時には、乾燥対策としてマスクがあると呼吸器にいい。

衣類
長期間の場合、1日目の部屋着を2日目に外で着て、新しいのを2日目の部屋着に、のローテーションだと日数分の着替えが必要となる。洗濯ができないなら、ラン用、外用、部屋着の3種類にして、ランのあとは消臭スプレーをかけて干して翌日使えば、かなり枚数を少なくすることができる。

電気製品
ノートパソコンはほとんどが240ボルト対応なので気にせず使える。デジカメ、タブレット、スマホなどは機器は、USB電源とケーブルで充電できるのが多いので、充電器は不要。コンセントの形状は変換する必要があるけど、100円ショップで売っているときもあるので、見つけたら買っておいて。
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