目次
1.マラソン大会のテレビ視聴率が低下しているワケ
日本のマラソン大会の放映について、ここ最近陰りがみえている。マラソン、駅伝の放送番組を1977年から2012年までの視聴率上位20位を調べてみると、2000年以降このリストに入ったマラソン、駅伝番組は6大会しかリストアップされていない。
相対的に視聴率が後退傾向にあることを示している。確かに地上波以外のテレビ波の登場、ネット社会の到来やワンセグ、スマートフォンの誕生による視聴行動の変化は、もはや見るスポーツとしてのマラソンの人気を地上波のテレビ視聴率のみでは語れない時代と言えるが、今日も参考にすべき重要な指標であることも事実である。 リストの一位が84年ロサンゼルスオリンピックで48,8%、二位が88年ソウルオリンピックで43,4%、三位が96年アトランタオリンピックで43%を獲得。
いずれも男子マラソンでの視聴率で、女子マラソンのトップは5位に高橋選手(Qちゃん)が優勝したシドニーオリンピックで40,6%である。 ランニング自体はご存じの通り盛んなのに、歴史的に競技スポーツを見ることにあまり興味がないのはなぜか?
その理由としては…
①主要マラソンは著名人が招待されるので、興味の中心は世界記録樹立の誕生であり、平凡な記録では興味を持てない
②アフリカ勢に席巻されているマラソン市場において、自国の優れた選手が久しく優勝争いに絡まないので興味が薄い
③アフリカのランナーには、パフォーマンスを発揮するまでに様々なドラマがあるが、多くの市場ではその情報がみる側に提供されていない。従って賞賛も共感も困難な状況にある
以上であるが、中でも②は重要で、まずは日本のマラソン選手のこれからの活躍に期待したい。
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