目次

ソックスやウェア選びで押さえておきたいポイント

1.ソックスの選び方
ソックスの選び方 ソックスは毎日履くもので足の負担を考えるととても大切なアイテムです。好みもありますが、乾きやすさを優先するなら、ソックスの素材にはポリエステル系がいいでしょう。

綿は履き心地に優れていますが、どうしても汗をかくとジットリしてしまいます。長い距離を走るようになると、シューズの中もムレてしまうので、速乾性の高いソックスのほうが快適に走れるでしょう。

また、それなりの厚さがあったほうが、衝撃吸収性にも効果があります。さらに、ランナーの悩みになるマメや黒爪(爪が内出血した状態)も、ソックス次第で未然に防ぐことができます。

その際、ぜひ試してほしいのが5本指ソックス。指同士が擦れることがないから、マメを防げるのです。
初心者の最初の予算はシューズを加え約1万円前後が理想です。

2.一人ひとりに合ったインソールを使おう
一人ひとりに合ったインソールをシューズの中に入れてくれるショップがあります。足裏の圧力をプリントし、その足型にウォーキングやランニングでの重心移動を考慮してインソールを作成してくれます。

足をシューズに入れた瞬間、なにしろ「足入れがよい」と感じるのです。実際に走ってみるとどうでしょう。長い距離を走ってみると、脚の疲労感が違うような気がします。そこでインソール入りのシューズで日常生活を過ごしてみました。

歩いているとき、椅子に座っているとき、立っているとき、さまざまなシチュエーションで気を向けているとこんなイメージが湧いてきます。

「なにしろ、気持ちいい!」「シューズを脱ぎたくない!」
これまでシューズを選ぶときの基準は、底の厚いジョギング用か、レースあるいは速く走るときにはける軽いシューズか。もちろん、こうした選択基準は当然です。

その上に、ランナー1人ひとりの重心移動を考慮したシューズがあるのは、新たな発見です。疲労軽減にも効果があるとのこと。

・足首の柔軟性を養うボード
ボードが通販で販売されています。いわゆるアキレス腱からふくらはぎにかけてストレッチしてくれる傾斜のついた板です。このボードは、角度が7度、15度、20度、27度の4段階に調整することが可能です。この角度設定には根拠があるようです。

歩いたり走ったりすると、足首は背屈する場面が出てきます。その背屈の角度ですが、普通に歩くことに必要な角度が15度、走ることに必要な角度が20度ということになります。

このボードに乗ったら、20度の角度で少々お尻が張ってしまう感覚を覚えました。「足首、硬いね?」と言われる始末。15度でお尻が張る人は7度で試し、20度で張る人は15度で試し、こうして足首を柔らかくしていくのだとか。


3.ウェアの選び方
かつてランパン・ランシャツという出で立ちが当たり前だった時代から、ウェアも大きく様変わりしてきました。 色も力ラフルでデザインも斬新、機能的かつお酒落なタイプが、どんどんラインナップされているので、選ぶ側にとっても嬉しい限りです。 街中を走るお酒落な女性ランナーが急増中なのも、ウェアの進化が大きいと思われます。

さて、ウェア選びのポイントですが、歩いたり走ったりするのですから、ます腕を振ったとき力サカサ、ゴワゴワしないものが基本。そして、一般道を利用することを考えれば、自分の位置を周りに知らしめるために明るめの色や、夜間を走る方も増えているので再帰反射(リフレクト機能)を備えたウェアがおすすめになります。

とくに汗をかきやすい季節は、肌に直接ふれるTシャツを綿100%のカジュアルタイプ(汗処理機能がないタイプ)にすると、シャツが汗を吸ってしまい、力ラダにべたっと張りつき、体温調整がうまくいかず疲れてしまうに違いありません。 そこで、市販されている吸汗速乾機能を備えたTシャツを、是非とも用意してほしいものです。

また、肌寒い季節になってくると、長袖Tシャツやウインドブレーカースーツなどアウターウェアが必要になってきますが、それもできれば通気性がよいものを選ぶとよいでしょう。

ランシャツとランパンの組み合わせは、動きやすくて通気性もいいです。最も走りやすいスタイルだといえるでしょう。

特にランシャツは速乾性の高い素材を使っているので、大量の汗をかいたときにも非常に便利です。暑い季節には重宝できるウェアのひとつです。

パンツ系には、スパッツやタイツなどの種類もたくさんあります。特に冬になればスパッツが欠かせないですし、風が強く寒さが厳しいときにはタイツを着用したほうが無難です。

中でも男女ともに人気が高いのが、機能タイツになります。ヒザへの衝撃緩衝、太ももの横ブレ抑制など、優れた機能を持つタイプが注目です。

また、レイヤリング(重ね着)もポイントです。女性ならボトムは、機能タイツレギンスにスカートやショートパンツを重ねる。あるいはトップスにコンプレッシャー系シャツ(圧力系)を着た上に、半袖Tシャツを重ねるなど、着こなし次第で自分なりのスタイルが作れるというわけです。

予算からいえば、初心者が揃えるウェアの標準価格は、目安としてTシャツ約2500円、ランシャツ約3000円、パンツ約2500円、タイツ約3500円といったところでしょう。

さらに、ジャージーならば、上下で約1万5000円くらいです。ジャージーはすでに持っているものを使うとしても、ランシャツとランパンだけは新たに買い求めておきたいところです。これで約5500円。これに約7000円のシューズと700円のソックスを加えて、初期投資としては合計で1万4000円くらいとなるのでしょうか。

走り始めには、この予算だけは必要と考えておけばいいですが、どんどんアイテムは欲しくなるので、意外とお金がかかる趣味かもしれません。

最近はランナーたちのウェアがカラフルになっています。こうしたファッション面での充実も、いまのブームを後押ししているんです。

ランニングの世界に、たとえファッションから入ったとしても、決して悪いことじゃないです。楽しむ要素が多ければ、それだけ趣味として長続きするし、結果として走ることで得られる充実感を持つことができれば、それに越したことはないですよね。

汗臭い根性論よりも、女性ならかわいいウェアを着たいとか、お父さんなら、走った後のビールを楽しみにしてもいい。人それぞれの楽しみ方で走るのが一番です。


どのサイズを選んだらよいか
これは普通の洋服を選ぶこととは違い、「動きがある身体」を考えてサイズを決める、ということがポイントである。

やはり、ランニングするときのウェアは、十分なゆとりあるサイズで選んだほうがよい。スポーツ用品のサイズは、身長・体重・胸囲・ヒップ。ウエストなどがタグに表示されていることを知っておけばショップに行っても心配ない。そして、必ず試着することだ。

着てみて腕を回したり、屈伸をしてみて窮屈感があってはダメで、動いてみてもゆとりがあるくらいのサイズがあなたのジャストサイズである。

最近はすっかり便利になってきていて、商品自体にもサイズ表示がされているし、よしんばわからなかったときでも、店員さんが丁寧に教えてくれるショップが最近は多い。店員さんから説明を受けるとよい。

着る時期と目的を考えて選ぶ
ウェア保温、耐暑を目的に選ぶこと。今やランニング用のウェアは多様につくられているから選ぶに事欠くことはないだろう。

自分が着用する状況や用途を考え、暑い時期には吸湿・撥水性にすぐれたもの、雨天時は撥水性、寒い時期には保温と吸湿性の機能がマウントされているウェアを選ぶように。色やデザインは実に多様だから、自分の好みに合ったものを選ぶとよい。これも楽しみのひとつである。

ウェア選びで気をつけたいことは、間違った着方をしないことである。たとえば、夏の時期、雨天時の練習などで、雨が降っているから身体が冷える、汗で身体が冷える、などと勘違いして長袖で通気性の悪いウェアをウィンドブレーカーの下に着込んだりして走ると、かいた汗が身体の表面に滞留してしまい、結果として熱中症にかかったりすることがある。

通気性の悪いウェアを上から着込むと、熱がなかにこもってしまうことをよく理解しておこう。これは安全で快適なランニングを楽しむうえでも大切な知識である。


4.ウェア選びのまとめ
ウェアは汗の吸収と発散のよいものを。 そして保温性とフィット性で選ぶ。

快適なトレーニング環境を支えてくれるのがウェア。ウェアの条件は、汗の吸収がよい、保温性が高い(さまざまな天候に対応できる)、からだにフィットする(体の動きを妨げない)の3つ。

それに楽しい雰囲気というのも加えたい。ウェアを楽しむのもジョギングを長続きさせるコツだ。 最近ではカラフルでファッショナブルなウェアが数多く市販され、それをごく自然に着こなす人も増えている。


よいものは確かに高価だが、機能性が高く、丈夫で長持ちする。あれこれそろえて、さらにシューズもとなると、相当な金額が必要かもしれない。

だが、健康は金では買えないとしても、一歩近づくことはできる。惜しまずに先行投資をしたい。

ウェアの基本はランニングシャツとパンツ、 トレーニングシャツとパンツ。それにTシャツとソックスがあればよい。 ランニングシャツとパンツは繊維のものがほとんどだが、夏を考えるとそれで充分。サイズは「きつくない、当たらない」こと。体に擦れることが多いからだ。

トレーニングシャツとパンツは、ゆとりのあるもので、丈が長過ぎないことがポイント。季節に応じたウェアを考えるとウィンドブレーカーは欠かせない。

トレシャツ、トレパンもそうだが、春もの、冬ものとタイプの違うものが用意されている。 いずれにしても専門店へ行き、時間をかけてゆっくり選び、必ず試着して着やすさを確かめよう。最初のウェアには自分の思い出が残る。それだけにウェアとの出会いを大切にしたい。


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