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ランナーに引きこもりはいない!セロトニン効果で精神安定

1. ランナーに引きこもりはいないランニングには、セロトニン分泌効果がある
脳に関して情報をお伝えしましょう。
最近、きれやすい子どもが増えた、理由のわからない犯罪が増えた、と耳にすることが多くなりました。

食事(栄養)がよくない、生活習慣が健全でない、インターネットを中心に疑似社会疑似体験の影響があるなどと、さまざまな分野で「きれる」原因を探っています。

セロトニン、という名前を聞いたことがあるかと思います。これは、視床下部、大脳基底核や延髄に多く分泌される物質で、約90%が小腸の細胞にあるために消化管の運動などに影響します。

最近セロトニンが注目されているのは、精神活動へ影響があることを指摘されているからでしょう。わずかなセロトニンが中枢神経にあり、うつ病や神経症などの精神疾患に関係しているというのです。

また、アメリカで、軍人や囚人を対象とした研究結果があり、衝動性行動や自殺などが、脳脊髄中のセロトニン濃度の低下と関係していたそうです。オランダでは、攻撃性の高い男性にセロトニン代謝に関わる遺伝子の異常が見つかったそうです。部屋に引きこもり、TVゲームに没頭すると尿中のセロトニン濃度が低下するとした報告もあります。

では、セロトニンを多く分泌するにはどうしたらよいのでしょうか。腹式呼吸で深呼吸をゆるやかに繰り返す呼吸法が効果あると言われています。

さらには、リズム的な運動を一定時間繰り返すことも、セロトニン濃度を高めることにつながるとされます。そう、つまりウォーキングやランニングはセロトニン分泌効果があるのです。

走って、心のモヤが晴れたり、すっきりとした気分になったり、こうした経験を持つランナーは多いはずです。セロトニンがすべての理由ではないにしろ、ランナーは突然きれたり、部屋にひきこもったりすることは、まずないでしょう。健康な精神状態をつくり出す方法を、経験的に知っているのですから。

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