目次

大きなマラソン大会にペースメーカーがついている本当の理由とは

1.マラソンのペースメーカー
ペースメーカーとは言葉通り、マラソンでペースを作る人です。

目的としては、ハイペースなレース展開を作り、世界記録など話題作りに用いられることが多いです。

ラビットと呼ばれる場合もあります。

海外のレースではかなり昔からペースペーカーは付いていました。
国内のレースではここ4~5年前からですね。でも今はほとんどの大会で付けられます。

いろんなケースがあると思いますが、一般的には主催者もしくは出場している選手との契約によって出場しています。

世界最高タイムを狙うようなレースの場合、世界記録を出すために設定されたペースに合わせて、先導する役目があります。

予め5キロ○○分とペース配分を決め、契約で設定した20キロ・25キロ・30キロと決められた距離を走ることになります。

複数の場合は、そのペースメーカーによって、契約するペースとキロ数が違っている場合もありますし、1人では決められた速度を維持できなくなった場合(体調不良等)のために複数配置しているケースもあります。

2.ペースメーカーは一体どんな人?
ほとんど現役の選手ですよ。ある程度の力がないとペースメーカーの役目は果たせません。自ら練習もかねて買って出るケースもあるようです。

ペースメーカーとしての専門職はなく、選手としてトップレベルでありながら、オリンピックなどの大きな大会ではメダルに手が届かないような選手がペースメーカーとなることが多いようです。

また、女子の大会で男子がペースメーカーをやる場合もあります。

同大会の場合、風除け、選手との混乱避けなど選手を守る意味もあり、複数の男子選手が周りにいました。
ペースメーカーと区別し、ガードランナーと呼ばれる場合もあります。


ペーサーの集団から少し離れて走る
サブ4、サブ3.5、サブ3など、目標ゴールタイムごとに「ペーサー」を配置する大会が増えてきました。

ペーサーはわかりやすい目印になりますが、それだけにペーサーの周りには多くのランナーがコバンザメのようにひしめき合い、団子状態になりがち。給水所でも混乱することが多いです。

ランナー同士が接触して転倒する場面もありました。「邪魔で給水できなかった」と怒鳴り声が聞こえたりして、その殺伐とした雰囲気に恐怖を感じるくらいです。

そもそもペーサーの集団にベッタリとくっ付いて走る必要はありません。

混乱に巻き込まれないためには、ペーサーを視界に捉えつつも集団からは間を置き、自分のビッチやストライドといった走りのリズムが似たランナーを見つけて、そのランナーをペーサーにして、引っ張ってもらえばいいです。

同じようなペースでも、ストライドが合わないランナーの後ろに付くとリズムが狂う可能性もありますから注意しましょう。


3.ペースメーカーがレースに優勝してしまったパターン
そのレースによってペースメーカーの役割を果たした後に走り続けて完走してよい場合があります。
それは契約によって異なります。
もちろん競技タイムも公式記録となるだけではなくて、優勝しても構いません。
実際に優勝したレース
1994年 ロサンゼルスマラソン
1994年 ランスマラソン
2000年 ベルリンマラソン
2001年 シカゴマラソン
2017年 バルセロナマラソン

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