目次

1.こだわりのフルマラソン大会一覧をコメント付きで紹介


東京マラソン
参加料:10,000円(国内参加)
12,000円(国外参加)
参加人数:36000人
完走率96%

東京の名所を駆け抜ける
アジア最大のレース
ランナーは約3万5000人、観衆は約170万人と、名実共にアジア最大級のマラソン。東京タワーや銀座など、東京の名所を巡れるとあり、2007年の第1回大会から申し込みが殺到し当選倍率は年々狭き門に。

コースとしては比較的フラットではあるものの、序盤の下りや後半のアップダウンなど、シティマラソンとしては変化に富んでいるのが特徴。

なかでも特筆すべきは、35㎞付近から突入する東京湾岸エリアの難所だ。36㎞付近からの佃大橋の登り坂は、中のルートとは打って変わって急なうえ、体力的にも精神的にも最も辛いタイミングに走ることになるので、しっかり腕を振って足を前に運びたい。

また、2013年からはポイント制により優勝者を決める2年間の大会シリーズ「ワールドマラソンメジャーズ」にも加入し、ニューヨークシティマラソンやベルリンマラソンなど、世界規模のマラソンレースヘ仲間入りを果たした。

大阪マラソン
参加料:10,000円(国内参加)
12,000円( 国外参加)
参加人数:28000人
完走率:95%
大阪のメインストリート
御堂筋を走る快感を味わう
「市民参加の都市型マラソンを大阪で」という声から、2011 年よりスタート。まだ大会自体は若いものの、出場者は3万人を超えるなど、規模としては東京マラソンと双璧をなす国内屈指のビッグマラソンだ。

スタートは大阪城公園前。直後は下りがあるものの全コースの高低差は30メートル以内に収まっており、比較的フラットで走りやすい行程だ。

銀杏並木が美しい大阪の大動脈・御堂筋や、赤レンガの中央公会堂、通天閣など、名所を望みながら浪速路を駆ける。最大の山場は37km付近の南港大橋。箱根駅伝の5区に勝るとも劣らない急坂が待ち受けているので、身構えて挑みたい。

「みんなでかける虹」がスローガンで虹の七色にちなんだ、「生きる希望」や「家族」などの8つのチャリティテーマを設定。出場者全員が参加料の他に募金をすることで、各分野に届ける独自の仕組みをとっている。


いぶすき菜の花マラソン大会
参加料:5,000円
参加人数:19000人
完走率:88%
新年初マラソンは「日本のハワイ」で
温暖な気候から「日本のハワイ」としても知られる鹿児島県の観光地、指宿市を走る大会。毎年1月の第2日曜日に開催しており、フルマラソン公認コースで行われる市民マラソンの中では、日本で一番早く開催される。

コースの景観が良く、黄色のじゅうたんを広げたような菜の花畑や九州最大の湖である池田湖、薩摩富士とも呼ばれる開聞岳など大自然の中を駆け抜ける。

ただ、全体的にアップダウンがやや多いので油断は禁物。指宿は日本有数の温泉地としても有名であり、地熱を利用しサウナのように身体を温める「砂蒸し風呂」が名物。レースの後に温泉宿に1泊して疲れを癒すランナーも多い。



石垣島マラソン
参加料:5000円
参加人数:5000人
完走率:88%
都会の大会とはひと味違う思い出を
沖縄本島よりさらに南に位置する石垣島で行われる日本最南端のフルマラソン。南の島ならではの美しい景色を楽しめるコースとなっている。中盤はアップダウンが激しいが、ペースを乱さないよう意識しながら走ることで、脚にかかる負担を軽減しよう。

都会での大会と違い、運営スタッフもランナーもゆったりとした雰囲気で参加しているのが魅力のひとつ。レース後にある交流パーティが楽しみというランナーも多く、泡盛やオリオンビールを飲みながら大会の感想を語り合うことができる。遠方からの参加なら、大会前後に石垣島周辺の八重山諸島を観光し沖縄の自然を満喫するのがおすすめ。


いわきサンシャインマラソン
参加料:5,000円
参加人数:7000人
完走率:90%
特産品が味わえる
エイドステーションが充実
「日本の復興をいわきから」を合言葉に開催されており、2014年の大会では定員を1万人とし、過去最多の参加人数となる。

東日本大震災で大きな被害を受けた福島県・いわき市に、元気と勇気を届けたいという強い思いをもった約1万人のランナーが全国から集まる。

エントリー方法には、参加料の一部が義援金として寄付される「チャリティエントリー」と呼ばれるものもある。
コースの特徴は22㎞付近に設置された「特産物エイト」と呼ばれるエイドステーション。福島県の特産品であるトマトやイチゴなどが用意されており、参加者たちの楽しみのひとつとなっている。



愛媛マラソン
参加料:7,000円
参加人数:8500人
完走率:89%
地元住民に熱く愛されている大会
1963年に第1回が開催された、日本有数の歴史を持つフルマラソンの大会。長く続く大会だけあって地元住人にも愛されており、沿道からの途切れない熱い声援や、大会サポートボランティアがすばらしいと、ランナーたちに評判。

コースはややアップダウンがありながらも、海や山、市街地などバラエティに富んでいて、飽きがこない。また、トイレやエイトステーションの数も申し分なく、ランナーにとって非常に快適な環境が整ったコースといえる。

地元テレビ局・南海放送テレビでは大会の様子が生中継されるので、運が良ければテレビに映ることもあるだろう。



北九州マラソン
参加料:10000円
参加人数:10000人
完走率:不明
関門海峡や巌流島など
見所満載のコース
北九州市誕生50周年を記念して行われる大会。たくさんの人に楽しんでもらえるようにとフルマラソンの他にも多様な種目が用意されており、2人でタスキをつないでフルマラソンと同じコースを走るペアリレーマラソンや、小学生から参加できる3㎞や5㎞ のファンランなど、自分の体力に合わせた種目での参加が可能。

エイドステーションも豊富に用意されるそうなのでラン経験の少ない初心者でもトライしやすい。
歴史的建造物である小倉城や、近代産業遺産の関門海峡、巌流島などの美麗な景色を眺めながら走ることができるコースは風光明媚で、北九州市の見所がつまった走路と言える。



京都マラソン
参加料:12,000 円(国内参加)
参加人数:15000人
完走率:95%
事前に世界文化遺産をチェックして走りたい
世界的な観光都市である京都の街を走り抜ける見所満点の大会。コース周辺には金閣寺や龍安寺といった7つの世界文化遺産が存在。

京都のシンボル鴨川や送り火で有名な五山も走路から眺めることができる。コース上は地形の変化が多いため、最初から飛ばしすぎず、余裕をもった走りを心がけることが大切だ。

観覧者の応援も温かく、沿道から応援してくれる人とハイタッチすることもしばしば。ニックネームが書かれたゼッケンを付けて走れるサービス(有料)も始まり、応援者たちはその名前でランナーに呼びかけることができるように。レース後は京料理で身体に元気を取り入れたい。



徳島・海陽究極の清流海部川風流マラソン
参加料:5000円
参加人数:2000人
完走率:93%
絶え間なく続く声援に
背中を押される! 「平成の名水100選」に選ばれた
海部川(かいふがわ)沿いの自然豊かなコースを走る大会。海部川は全国で最も水がきれいな川の1つと環境省にも認定された清流。

大会は地元住民総出の温かい応援がランナーたちにとても好評で、沿道には小さな子どもからお年寄りまでたくさんの人々が並び、熱い声援が絶えることなく選手に送られる。

アップダウンが何度も続くきついコースだが、日常生活では味わうことのできない人々の温かさに触れて、リピーターとなった常連ランナーも多数。補給所には特産品であるトマトが用意され、レース後は伊勢エビのみそ汁がサービスされるなど、食のお楽しみも充実。


高知龍馬マラソン
参加料:5000円
参加人数:8000人
完走率:94%
龍馬のように高い志を感じることができる大会
平成25年に第1回が行われた、まだ新しいマラソン大会。高知県出身の偉人・坂本龍馬にちなんだ大会で、龍馬が大きな志を持って眺めた太平洋を見ながら走るコースが特徴的。

中間ポイントに位置する浦戸大橋上からの壮大な景色が見所。ただ、高さが50mあり勾配がきついため、上り下りともに無理をしないようにペースをコントロールすること。

若い大会だけあり、官民一体となって大会への熱い気持ちが、沿道の温かい応援や運営の対応から伝わってくると早くも人気。
龍馬ファンならずとも、観光を兼ねて参加したい大会である。


名古屋ウィメンズマラソン
参加料:12,000円( 国外参加)
参加人数:15000人
完走率:97%
プロ級のランナーからビギナーまで楽しめる
1980年開催の「名古屋国際女子マラソン」を前身とする歴史あるマラソン大会。現在も一般部門とは別にエリートランナー部門があり、オリンピックの選考会を兼ねるなど権威ある大会として知られる。2013年の大会では木崎良子選手が2時間23分34秒で優勝し、世界選手権の代表に決定した。

名古屋の様々な名所を回るコースは、アップダウンも少なく記録を狙いやすいと好評。景品に特徴があり、なんと完走者全員に毎年ティファニーのペンダントが贈呈される。そのほかにもコスメやナイキ特製Tシャツなどが用意されており、大会参加者の楽しみとなっている。


板橋マラソン
参加料:6000円
参加人数:15000人
完走率:97%
市民ランナー1年生にピッタリのビギナーレース
日本全国の市民ランナーへ、「生涯スポーツ推進」のメッセージを届けることを目的に開催されている大会。

制限時間が7時間と長いうえに、コース自体にも高低差の少ない荒川河川敷が選ばれているのに加え、フルマラソン以外にも多くの部門が用意されているビギナー向けの大会。フルマラソンとはいえ、老若男女だれでも参加しやすい。

さらにエイドステーションも充実しており、5km地点から約2.5kmごとに設置されている。提供される物の種類も豊富で、パンやバナナの他、シャーベットが準備されているところもあるほど。フルマラソンの手始めには最適なコースといえる。


長野オリンピック記念長野マラソン
参加料:10,000円
参加人数:約10,000名
完走率:86%
北アルプスの絶景など観光要素も楽しめる
1998年に開催された「長野冬季オリンピック」の感動を後世に伝えるため企画された大会。マラソンの普及も目的としており、市民ランナーが国内外のトップランナーと同じコースを一緒に走ることができる大会として、多くの人に愛されている。

長野市の市街地をスタートし、善光寺や千曲川などの名所をまわるバラエティ豊かなコース。なごり雪が残る北アルプスは絶景。制限時間が5時間と比較的短めなので難易度は高めだが、フラットな道のりが続く走りやすいコースなので自己ベストでの完走も夢ではない。また、リピーターも多く評価はトップクラス。





かすみがうらマラソン
参加料:5000円
参加人数:18000人
完走率:94%
自然の中を走り抜ける
超有名コース
国内第2位の湖面積を持つ「霞ヶ浦」を舞台にした国内最大規模の大会のひとつで、全種目合わせて約2万7000もの人が集まる。大会当日にはランナーズーヴィレッジと呼ばれる選手村も用意され、屋台やステージなど各種催しを開催。地域をあげての一大イベントとなっている。

コースが風光明媚なことでも知られており、名峰・筑波山や、日本一の生産量を誇るれんこん畑など見所が多い。土浦市とかすみがうら市の見所を満喫できる大会だ。

前半はアップダウンがきついが、後半はフラットになる変化の大きいコース。走る楽しさを存分に味わえる、ランナーなら一度は参加したい大会。


北海道マラソン
参加料:10000円
参加人数:12,704名
完走率:87.4%
高い難易度を乗り越える
価値ある大会!
市民ランナーがエリートランナーと共に走ることができる大会の先駆けであり、過去にはオリンピック選手の有森裕子さんや谷口浩美さんも同大会を経験している。近年の大会でも実業団選手の参加は多く、有名選手と一緒にフルマラソンを走る喜びを味わえる大会だ。

制限時間が5時間と短めで、さらに北海道とはいえ暑さの厳しい8月の開催であることから、初心者にはハードルが高い。時間が経つほど気温が上がり、体にダメーンを与えるため、序盤から積極的にスピードを上げることが完走するためのポイント。

北海道マラソンを乗りきることが、中級ランナーの一つの目安ともいえる。


しまだ大井川マラソンinリバティ
参加料:5500円
参加人数:約8,000名
完走率:95%
全国からランナーが集まる
有名コースを走ろう!
大井川河川敷に用意されたマラソン専用コース「リバティ」をメイン走路とする、全国でも有数の走りやすいコース。アップダウンが少なく、制限時間も7時間と長めなので完走しやすい。

折り返し地点までゆるやかな下りが続くため、フルマラソン初完走を目指すビギナーや自己ベスト更新をねらうベテランランナーたちが全国から集まる大会だ。参加者の約半数が県外から訪れるということからも、その人気の高さがうかがえる。

レース外のイベントにも力が入っており、メイン会場ではふれあい交流イベントと題された催しを開催。特産品のお茶の販売や足湯など約100ものブースが並ぶ。


湘南国際マラソン
参加料:10500円
参加人数:18000人
完走率:92.8%
ビギナーランナーでも気軽に参加できる!
誰でも楽しめる身近なリゾートマラソンを目指している大会なので、救護スタッフの充実やコース上の警備などに力が入れられている。コースとしては勾配が少なくほぼまっすぐな道で走りやすい。2013年からは2㎞のファミリーラン部門も始まり、親子で参加することもできるようになった。

相模湾沿岸をまっすぐ走るコースは海からの潮風が気持ち良く、さらに沿道からフラダンスチームが応援してくれるというめずらしいイベントもあり、楽しく走れるだろう。
マラソン終了後には地元の魚介類を味わうというのが、常連ランナーのお約束だ。


神戸マラソン
参加料:10000円
参加人数:約18,000名
完走率:97%
海沿いのコースが続く、景観が美しい大会
異国情緒漂う港町神戸の海岸沿いを走るコース。参加者も多く、毎年非常に賑わう大会となっている。

海岸沿いを走るとあって、海風がランナーの走りに影響するが、変化する景色の美しさと沿道の声援のためか、完走率は驚異の97%を誇る。

また、後半の浜手バイパスは傾斜がきつく、コース最大の難関といえるが自動車専用道路のため、このマラソンでしか走ることができない貴重な区間だ。最大の魅力はランナーでなくとも、神戸独自のファッション、ジャズ、グルメ、スイーツを楽しめる企画が多数用意されていること。

気持ちの良いコースと神戸ならではのおもてなしを満喫しよう。


NAHAマラソン
参加料:5,500円
4,500 円(高校生・65 歳以上)
参加人数:25000
完走率:不明
リゾート地・沖縄を観光気分
で走れるお祭りレース
国内を代表するマラソン大会のひとつで、参加人数も約2万5000人を記録するなど名実ともに最大級の大会だ。冬の開催となっているが、亜熱帯気候の沖縄ということもあり、レース中は暑いと感じることもあるほど。

コースとしては道幅がせまく混雑する箇所があったり、仮装して参加するランナーが多数いるので、記録ねらいではなくお祭りとして参加したい。

レース後は街の中心部にランナーが大勢集まり、飲食店などでは初めて会う人たちと大会の感想を語り合うことも多いとか。たくさんのランナーたちと大会の雰囲気を共有することで、ひと味違った沖縄の思い出を心に残せるはずだ。


奈良マラソン
参加料:8000円
参加人数:約10,000 名
完走率:93%
コースの中でも外でも奈良を満喫できる!
歴史的な建造物が建ち並ぶ奈良の街を駆け抜ける大会。平城京跡をはじめ、奈良が世界に誇る数々の観光名所がコースに取り入れられている。運が良ければ奈良公園のシカとの遭遇も。

ランナーだけでなく誰もが楽しめるイベントとして、大会期間中に「奈良マラソンエキスポ」を開催。奈良名物の三輪そうめんや柿の葉寿司といった食品の販売ブースをはじめ、奈良の歴史を知ることができる展示ブースなども設置される。

2011年より3大会続けて、五輪メダリストの有森裕子選手がゲストとして参加。ランニングクリニックを開講している。

青島太平洋マラソン
参加料:6000円
参加人数:9000人
完走率:84%
景色も特産物もまるごと味わえる
開催時の平均気温が8度とマラソンにはちょうど良い気候なため、走りやすい大会。制限時間も6時間半と比較的余裕があるので、初フルマラソンでも完走は夢じゃない。

『古事記』の舞台として有名なこの地で、宮崎神宮や青島神社などの間を走るコースでは古代日本の神々に力をもらいながら走ることができるかもしれない。前半は市内中心部で大きな声援を受け、後半は青島を眺める気持ちの良い海岸コースが楽しめる。

また、エイドステーションでは日向夏を使ったゼリーや宮崎産野菜、マンゴーパンなど、名産品も多数用意され大会名物となっているので、見逃さずにケットしよう。


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