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駅伝についてランナーの持つタスキの意味は深い

駅伝といえば何を想像するでしょうか?
毎年正月の2日と3日、2日間にわたり開催される箱根駅伝は世界でも珍しい長時間の駅伝レースです。

優勝するチームでも全部で約11時間かかります。最下位のチームでは、繰り上げスタートがある分が差し引かれますが、12時間近く。そんなに長い時間ひとつのレースをしているのです。

他にも長時間のレースといえば、毎年10月から11月にかけて行われている「九州1周駅伝」などがあります。九州1周駅伝は全行程1056km、これは世界最良の駅伝だといわれており、日程も10日間と壮大なものですが、残念ながら、箱根駅伝のようなテレビ中継はありません。

やはり箱根駅伝のすごいところは、11時間のほとんどを、テレビやラジオで生中継することです。おそらく、これほどまでに長いスポーツの生中継は、世界のどこを探してもないでしょう。

長い駅伝ゆえのおもしろい現象もあります。往路の1区は大手町から、復路の6区は芦ノ湖からのスタートです。それぞれ3選手のス夕ート時間は朝8時と決まっていますので、1区や6区の選手たちは夜中の2時くらいに起床して準備をします。

一方、往路のアンカー5区の選手や復路のアンカー10区の選手たちの起床時間は朝6時過ぎです。1区の選手がスター卜しようとしているころ、5区の選手はまだのんびりと朝食をとっているのです。

1区がスタートし5区の選手にタスキが渡るまで、5時間近くの時間がかかるのも、箱根駅伝のおもしろいところです。

1区間走るのに1時間以上かかるので、ウォーミングアップを開始するのも前の選手が出発してからで十分なのです。


駅伝でなぜタスキが使われるようになったのか?
いろいろな文献を調べてみましたが、結局正確な理由は判明しませんでした。

そもそも、「駅伝」という言葉は、律令時代の駅馬.伝馬という制度から取ったものです。

駅馬・伝馬の制度では、当時、身分の高い人が諸国を旅するとき、宿場から宿場へ移動する際"駅鈴"を身分証明書として渡されました。

その"駅鈴"をもつことで、身分が証明され、宿や食科などの安全を確保することができたのです。

つまり、駅伝では駅から駅へつなぐランナーの証明書として、"駅鈴"の代わりにタスキが選ばれたのです。
また背景には日本人の心理も関係しているようです。

その昔、武士が戦に出るとき、身支度としてタスキがけをしました。着物の裾をたくし上げるいわゆるひタスキがけ"は、言い換えれば、武士が真剣勝負に臨むとき、気持ちを引き締める儀式のようなものです。

駅伝選手が、レースに臨むときの緊張した心境が、武士のタスキがけとオーバーラップしても不思議ではありません。

また駅伝は、長距離走のリレーなので、現実的な条件として以下のようなことも考えなければいけません。

まず、高価ではなく、いつでもどこでも手に入るもの。また、長さを調節するため、加工がしやすいものであることも必要です。そして、ひとりひとりが長い距離を走るので、できるだけ軽く、走るときできるだけ邪魔にならない素材であることなどが考慮され選ばれたのだと考えます。