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クロストレーニングを取り入れて競技に幅を広げよう

運動はもちろん大切なことです。しかし、なかなか時間をとれないのも悩みとしてあるかもしれません。日々スポーツに打ち込んでいるという方には、今度はその幅を広げることをお勧めします。

スポーツの世界で、自分の専門以外の種目をやったり、別の競技のトレーニング方法を取り入れたりすることを、「クロストレーニング」と言います。

野球選手 がオフシーズンに水泳をしたり、柔道選手が強化合宿でレスリングや相撲に取り組んだり、バスケットボールやテニスをしたりするのがその例です。

人間の能力で外から見える部分、つまり人から評価される部分は、その努力に対してほぼ1割程度ではないかと思います。氷山のように、水面下に隠れている9割の努力が、きらりと光る才能を水面上へと押し上げてくれるのではないでしょうか。

一つの種目に没頭することは、氷山の頂点ばかりを伸ばそうとするのに似ています。確かに鋭い山にはなりますが、その努力の9割は水の中に沈んでしまいます。

上へ上へと氷を債み上げ過ぎたばかりに、横倒しになることもあるでしょう。スポーツの世界でいうと、「スポーツ障害」や「燃え尽き症候群」といったことでしょうか。

そんな時には、思い切って別の方向に進んでみるのも一つの方法です。別の方向に伸びようと努力したことの1割が、氷山の頂点を押し上げる浮力として働いてくれるはずです。

クロストレーニングには、主に次のような効用があります
スポーツ障害の予防効果
スポーツ障害の多くは、野球選手の肩や肘、長距離選手の足など、身体の限られた部位に負担が集中して起こります。

何種類かの異なった動きをすることにより、特定部位にかかる負担を抑え、スポーツ障害を予防することができます。

成長軟骨(成長過程にあるやわらかい軟骨)など、身体に弱点を抱えている小児期 のトレーニングとしても最適です。

パフォーマンスの向上
多様な動きに対応できる力をつけることができます。一時期、外国人選手の「変則JUDO」や「パワーJUDO」に押されていた日本柔道が、その威信を取り戻したのも、レスリングをしたり、積極的に海外へ出稽古に行くようにしたためだと聞いています。


以前は運動をしていたけれども現在はやめている人が、また運動をはじめようとする場合には、どうしても以前やっていた自分の得意な運動に片寄りがちです。

次の一例紹介します。決して肥満体型ではないのですが、遺伝的な体質もあり、糖尿病の人がいました。空手の師範で定期的に運動もしていますが、残念な がら、空手のようなパワーが要求される種目は、生活習慣病の運動療法には向いていません。

でも有酸素運動の代表である歩行運動を、1日20キロほど毎日続けました。結果として、血糖値も安定していたそうです。いろいろと興味を持ち、いつもやっていることと違うことに挑戦してみることが肉体的にも、精神的にもいい効果があるという好例でしょう。

「流されない確固たる自己」というのも大切でしょうが、「流されてみるフットワークの軽さ」は、人生の幅を広げてくれることと思いますのでチャレンジしてみましょう。